笑顔のヒント

ストレスの無い元気な毎日を過ごすために

ストレス耐性を高める~嫌な思い出を感謝に変えるには

time 2016/05/05

ストレス耐性を高める~嫌な思い出を感謝に変えるには

<嫌な思い出を感謝に変えるには>

前回は「感情を取り戻すために身体と心を緩める方法」の補足説明として

「嫌な感情を消しましょう。」と書いたので、 「感情を取り戻すために感情を消すって?」と感じた方もいるかもしれませんね。

説明の仕方が下手でごめんなさい。

 

感情を取り戻すといっても感情が無いわけではなく、

感情に氣付かないで放っておくと表面的には平氣な様子であっても、

まるで埋火の様に残っていて、やがて自分の内側で燻ったまま同化しはじめ、

無意識で自分の思考判断に影響を与えます。

だから自分の感情に向き合って処理することが大切なのです。

しかし、感情を処理するといっても人間社会では 全て相手にぶつけることが出来ないことが多々あります。

それがストレスになるわけですよね。

 

そこで、このブログでは「笑う」「洗う」「払う」「息を吐く」等の日常の所作を通じて、

こまめに嫌な感情を消してゆく簡単で続けやすい方法をお伝えしているわけです。

で、前回は「嫌な思い出を消す」というタイトルで

<1stステップ> 感情と出来事を別けて、身体反応を通じて嫌な感情だけを消してゆく。

<2ndステップ> その出来事と良い感情(感謝・喜び)を繋げる。

の、1stステップを説明しました。 今回は2ndステップの説明です。

 

1stステップで感情と出来事を別けて、身体反応を通じて嫌な感情だけを消してゆきました。

そうすると出来事の思い出だけが残ります。

そして次はその出来事に良い感情を繋げるのです。良い感情とは感謝や喜びです。

ハイ、それだけです!

って、言われても納得できないでしょうね。

元々嫌な感情と結びついていた出来事に感謝なんてできないわよと言われそうです。

実は以前は私もそうでした。

 

いろんな方のセミナーや書籍で、「嫌な出来事や人に感謝すると開運してきます。」と言われて 私は何にでも感謝するようにしました。

でもね・・・、 すればするほどストレスになってきました。

頭では感謝するようにしても、身体と心が拒絶していたのです。

 

このブログを読んでくださっている方はおわかりだと思いますが、

言葉(思考)と身体(行動)と心(氣持ち)の一致していなかったのです。

それだけ私の潜在意識と同化した、処理されなかった負の感情が大きかったのだと思います。

「何にでも感謝しましょう。」というのは、 ある程度日常生活が満ち足りていればすんなり実践できるでしょうが、

愚痴や不満が多い人はすぐにしない方がいいと思いますね。

すぐに「私がこれだけ感謝してるのに!」と見返りを求めたりします。

そもそも「何に感謝するの?何故感謝しないといけないの?」という状態ではないでしょうか?

私もそうでしたから(笑)

 

そういう方はいきなり嫌な出来事や人に感謝するのではなくて、

ワンクッション置く為に暫く放っておくのがいいと思います。

まずは出来事や相手と嫌な感情を切り離すことを先にしましょう。

もしまた嫌な感情が湧き上ってきたら、

それを無視せずに、 ゆっくり深呼吸して「ああ、まだこんな感情をもっているんだ。」と受け止めて、

 それから吐く息と一緒にその感情を消してゆく。

とにかく「嫌な感情を吐き出す」の繰り返しです。

継続していると自分に変化が現れます。

自分の内側に負の感情が減ってきて、感謝や喜びの感情が出やすくなっていることに氣付きます。

今まで自分を守るために固くなっていた身体と心がほぐれてきたのでしょう。

 

すると頭(思考)も柔軟になってきて、物事の認知の仕方が変わってきます。

その時になってから過去の出来事を見直してみてもいいのではないでしょうか?

時間が経てば、結構感謝できる事は多いですよ。

 

私は身体、特に胸(ハート)周辺を緩めて、笑ったり、洗ったりして こまめに嫌な感情を消すことを初めてからは

周囲とのコミュニケーションに変化が出てきました。

 

まず、今まで苦手だった人に対しては、堂々と自分の氣持ちや意見を言えるようになってきました。

その結果その人とは意見のすり合わせをすることができる様になり、

色々と仕事を任せてもらえる様にもなりました。

 

ひとつ上手くゆくと、他のことも見直すことができるようになり、

以前は「そこまで言うことないだろう!!」と嫌悪感を持った扱いにも、

それだけ私に期待してくれていたからだろうと思えるようになり、

それがあったお蔭で今の自分がいると自然にその人に感謝できるようになっていたのです。

 

今から思えば私が自分の心を守る為にガードを固めて過ぎて、

相手の氣持ちを受け入れようとしなかったことが、 相手に対する苦手意識を作っていただけなのですね。

でも、そのガード解いて、心の扉を開けて相手を受け入れた時から世界が変わり出しました。

 

ダライラマは『ゆるす言葉』という本の中で

「ゆるしの氣持ちを身に付ければ、  

その記憶にまつわる負の感情だけを  

こころから手放すことができる。  

ゆるしは「相手を無罪放免にする手段」ではなく

「自分を自由にする手段」です。」  

と言っています。

 

すごく、この言葉が私の中に響いています。

自分を苦しめている相手をゆるすことが、 自分を楽にする手段なのです。

そして、自分を苦しめている相手とは・・・、

そう、自分自身ですね。

 

というわけで、 嫌な思い出を消すためには、

<1stステップ>  嫌な感情と出来事を別けて、嫌な感情を消す。

やり方は身体と心をゆるめて、深呼吸で嫌な感情を吐き出す。 ※「ゆるす」と「ゆるめる」・・・なんか似てますね(笑)

<2ndステップ> その出来事と良い感情(感謝・喜び)を繋げる。

やり方は「その出来事があったお蔭で~。」と振り返る。

もし思いつかなかったら①に戻る。 心配しなくても、その頃にはあなたは内側から変わっていますよ!!

 

今日も最後読んでくださりありがとうございました。

 

笑うメンタルヘルストレナー杉本あきほ

笑うEQプロファイラー

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オフィス共笑 代表

杉本 あきほ

杉本 あきほ

身体は元気でも嫌な気持ちを溜めこんでいては、どんどん元気は減ってきます。そこで怒りや不安を手早く解消するための身近なヒントを綴っています。 [詳細]

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