笑顔のヒント

ストレスの無い元気な毎日を過ごすために

古事記から学ぶ「日本の伝統的ストレスマネジメント」③

time 2016/04/21

古事記から学ぶ「日本の伝統的ストレスマネジメント」③

「笑い」とは究極の「お祓い」だ!!

 

古事記の中で一番知られている話が「天の岩戸」の話でしょう。

太陽神である天照大神(アマテラスノミコト)が隠れ、世界が真っ暗になった天の岩戸隠れの伝説は

そのエンディングがとても氣持ちよく、私はここにこそ日本的な究極のストレスマネジメントが記されていると思っています。

 

高天原(タカアマハラ)で天照大神が、弟の素戔鳴尊(スサノオノミコト)の乱暴に怒って天の岩屋へ隠れてしまいました。

そのため世の中は真っ暗闇になり、いろいろな禍いが起こりました。

困り果てた八百万(やおよろず)の神々は天の安河原(あまのやすかわら)に集まり相談をし、

あの手この手といろんなことをして天照大神に出てきてもらおうとしますが、なかなお出にならない。

そこで天宇受賣命が岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神憑りして胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊りました。

すると・・・「ここに高天原動(ゆす)りて、八百万神、共に咲(わら)いき。」(古事記原文のまま)

凄いですよね…!!

世の中が真っ暗闇になって絶望的な状態なのに、みんなで笑っているんですよ!!

やることやんったんだから、後は悩んでも仕方ないだろう的な発想ですよ。

確かにそうですね。

自分ではどうすることもできないことをああだこうだと悩んでも仕方ないですものね。

さあ、八百万神はみんなで大笑いしました。

その結果…

岩屋のなかのでみんなの笑い声を聞き天照大神は何事がおきたのかと、そっと岩戸を開けました。

その時、岩屋の横に控えていた(天手力男神)タヂカラオが強力で扉を開け放し、アマテラスの腕を掴んで引き出します。

こうして世の中は再び明るくなりました。

 

どうです!!

実に爽快感のあるハッピーエンディングだと思いませんか?

世の中が明るくなったから笑ったのではなく、笑ったから世の中が明るくなったんですよ!!

楽しい心の状態、楽しい場の空気を先に作ったから、不安な状態を切り開くことができたわけです。

これこそ究極のコミュニケーションであり、究極のストレスマネジメントだと思っています。

 

笑いにはマイナスを打破する力があるのです。

なぜか?

「わらい」の「わ」の字と同じ読み方をする文字はなんでしょうか?

「は」ですね。「私は」の「は」です。

では「わ」と「は」を入れ替えてみると…「はらい」…祓い!!

そうなんです。「笑い」は「祓い」なんです!!

だから笑いのあるところには邪氣はないのです。

逆に笑いが無いところには邪氣が集まってくるのです。

「どんなに絶望的な状態になっても笑うことを忘れてはだめだよ。

みんなで笑えば希望が生まれてくるよ。」ということを古事記は教えてくれているのだと思います。

 

『ここに高天原動(ゆす)りて、八百万神、共に咲(わら)いき。』という文。

私が古事記のなかで一番好きな文で、私の屋号である「オフィス共笑(ともえ)」もここから取っています。

「笑」が「咲」になっているのも、正に笑顔は花が咲くイメージがありますよね。

私が「第三の笑い」を広めている志は「日本中に笑顔の花を咲かせ、共に笑える社会」を目指しているからです!!

 

笑うメンタルヘルストレナー 杉本あきほ

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