笑顔のヒント

ストレスの無い元気な毎日を過ごすために

古事記から学ぶ「日本の伝統的ストレスマネジメント」①

time 2016/04/18

古事記から学ぶ「日本の伝統的ストレスマネジメント」①

今日からあなたの「洗う」が変わる!!

ここ数回にわけて「洗う」とか「流す」という所作が

嫌な氣分を変えるのに効果的だとかいてきました。

ここで、もう少し詳しく、この「洗う」「流す」ということをかいてみます。

「洗う」も「流す」も水が共通しています。

古来より水は邪氣を吸収するものだと信じられており、

宗教には必ずといっていいほど水が用いられました。

ヨハネがヨルダン川でキリストの洗礼をしたように、

インドのガンジス川では今でも沐浴をしていますね。

日本でも神話時代にイザナギノミコトが黄泉の国から帰ってきた時に、

川の清流に入って禊祓(みそぎはらい)をし、身と心の穢れを洗い流しました。

そして祓いに祓った結果、その身体からアマテラスノミコト、ツクヨミノミコト、スサノノヲノミコトが

生まれたと『古事記』に記されています。

これが日本人の根底にある「洗う」ということの潜在意識ではないかと思います。

 

ここでポイントは

黄泉の国で穢れてしまった「身と心」の両方を、「洗う」という行為で清めたということです。

身体の汚れを綺麗にしただけではないということです。

「身体の汚れが落ちて綺麗になったから氣持ちがいいなぁ。」ではないのです。

「洗う」ことが心の穢れを祓う行為だったのです。

 

心の穢れは目で見ることも、手で洗うこともできません。

だから目で見て触れることができる物を洗うことで、心の穢れを洗うのです。

つまり私たちの日常の「洗う」という行為は、自分の心を綺麗にするための所作なのです。

 

私は手を洗う時、身体を洗う時、その他にも食器や布巾を洗う時、

あっ、トイレやふろ場を洗う時にも心を洗うことを意識していますね。

怒りや不安は溜めないでこまめに消すのが、ストレスを溜めない秘訣ですから、

一日に何度も心を洗っていますよ。

継続してやっているうちに「流水」に触れると自然に心を洗うという意識が出てきますね。

ここまで読んでくださった方の中には、

「そうか!じゃぁ今日から嫌なこと忘れる為に、手を洗う様にしよう。」と

決意してくださった方もがいればとても嬉しいです!!

でも、ひとつ考えて欲しいことがあります。

「心の穢れ」とはどういう状況のことだと思いますか?

~続く~

 

笑うメンタルヘルストレナー 杉本あきほ

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