2016/12/17
東京は夕方からずっと雨が降っていて、少し肌寒く感じます。
こんな夜はやはり熱燗ですねぇ。
キリッと冷えた日本酒もいいけれど、私は熱燗の方が好きですね。
さてこの日本酒・・・。
原料は米と水です。それに麹を加えて発酵させるわけですね。
酒造りの映像をみたら、酒樽の中でブクッ、ブクッと音を立てて発酵しているのが解ります。
私たちは「発酵」と呼んでいますが、酒造りの現場では「醸す(かもす)」と言います。
日本語って素敵だと思いませんか?
「発酵」というと理科の実験のように聞こえますけど、
「醸す」というと何だか伝統の職人技の様に感じるのは私だけでしょうか?(笑)
原料である米と水は異質なものです。ところがこれに麹の力を借りることで
米と水の良いところが交じり合った酒というものが生まれるわけです。
麹菌はカビの一種ですから、殆ど目には見えません。
でも目に見えないものの力で異質のものが混じりあって全く別のものを生み出すのです。
これってコミュニケーションに似ていませんか?
Aという考え方とBという考え方が有った場合、お互いが自分を主張すればどちらかの良い面しか活かせない。
でも、コミュニケーションがうまくとれればAとBの両方の良い面を取り入れたCというものが生み出せます。
さあ、あなたも人間関係の杜氏になったつもりで良い関係を醸してみませんか?
酒の味を左右するのは目に見えない麹菌です。
コミュニケーションも目に見えない言葉や心遣いです。
美味しい酒を造るために麹菌を開発するように、コミュニケーションを開発しませんか?
言葉を変えてみたり、態度をけてみたりすると良い人間関係が醸せるかもしれませんよ。
そうそう!
美味しいお酒を醸すのに必要なことは、「時間をかける」ということです。
人間関係も同じですよ!